一事が万事~序章~

待ち合わせ場所は恵比寿駅西口。

約束した時間は19時。

そして今は19時15分。

完全に遅刻だ。

山手線の新宿駅ホームで真司は冷や汗をかきながら電車を待っていた。

付き合ってから初めてのデートということもあり、前日からテンションうなぎのぼりだったせいか、うっかり飲みすぎてしまった。

遠足の前日にウキウキしてしまう性格は大人になっても変わらない。きっと香織は怒っていることだろう。LINEを送ったものの完全に既読スルーだ。

とは言えいくら焦っても仕方がない。最近飲み友達に勧められた「ドラえもんパーク」を謝罪の言葉を考えつつやりながら、やれジャイアンの家が完成したころに恵比寿に到着した。

お、いたいた。

真司「ごめん!!初デートだっていうのに寝坊しちゃって」

香織「あのさ、最初のデートで遅刻されるなんて初めての経験なんだけど」

くっ…!!!!!まあここまでは予想通りの反応か。

真司「いや、本当にゴメン!!今日が楽しみすぎて前日からテンションが上がってしまい眠れなくて。。。」

香織「そんな子供みたいな言い訳聞きたくないんだけど」

真司「そのー、どうしたらいいかな?」

香織「そんなこと自分で考えるのが普通でしょ?」

真司「…………….」

続く